SECRETARY APP PROJECT 2026

秘書アプリ開発
開発の実践

Claude Codeへの指示の出し方、Node.jsの導入確認、ローカルサーバーの起動とエラー対処、そして実際に秘書アプリを作ってみるところまでを、実際に手を動かしながら覚える

対象:Webアプリ開発の基礎知識を終えた方 / 秘書アプリ開発カテゴリ 第2回

はじめに

前回は、秘書アプリのプロジェクトフォルダに何があるのか、秘密情報をどう守るのか、ビルド・デプロイ・ローカルサーバーとは何かという「地図」を確認しました。今回はいよいよ、その地図を手に、実際にアプリを動かしていく回です。

とはいえ、あなたがコードを1行ずつ書く必要はありません。中心になるのは「Claude Codeにどう指示を出すか」です。加えて、開発の土台となるNode.jsの準備と、手元でアプリを動かすローカルサーバーの起動・トラブル対処までを、この回でひと通り体験します。

1Claude Codeへの指示と作成の流れ
秘書アプリを「会話」で作り上げていく、指示の出し方と進め方の基本を押さえます。
2Node.jsの確認と導入
アプリ開発の前提となる土台ソフト「Node.js」が入っているかを確認し、なければ導入します。
3ローカルサーバーとエラー対処
手元でアプリを起動して確認する方法と、エラーが出たときに慌てないための対処法を知ります。
4実践:秘書アプリを作ってみよう
ここまでの内容を使い、実際に秘書アプリをゼロから作るための指示文をClaude Codeに渡します。
1

Claude Codeに指示をして秘書アプリを作成する流れ

「会話」で作るという考え方

秘書アプリ開発では、コードを一行ずつ自分の手で書くことはありません。あなたの役割は、Claude Codeに「こんな機能がほしい」「ここをこう直したい」と日本語で伝えることです。実際にコードを組み立てるのはClaude Codeの仕事です。

💬
あなた
「こうしたい」を
日本語で伝える
⚙️
Claude Code
指示を読み取り
コードを実装する
📱
秘書アプリ
実際に動く
アプリになる
💬
あなたの仕事は「コードを書くこと」ではなく「要件を伝えること」

プログラミングの知識よりも、「何を作りたいのか」「今どういう問題が起きているのか」を、はっきり言葉にできることの方が大切です。

良い指示の出し方

同じ「直してほしい」という気持ちでも、伝え方次第でClaude Codeの理解度は大きく変わります。「何を」「いつ」「どうなってほしいか」を具体的に伝えるのがコツです。

ぼんやりした指示具体的にした指示ポイント
「いい感じにして」 「送信ボタンを押したら、入力欄を空にして、完了メッセージを3秒間だけ表示して」 「何を」「いつ」「どうなるか」を言葉にする
「バグを直して」 「送信ボタンを2回連続で押すと、同じメッセージが2件送信されてしまう」 起きている現象をそのまま伝える
「もっと良くして」 「入力欄をもう少し大きくして、文字サイズを16pxにして」 できるだけ数値や具体例で伝える
💡
うまく言葉にできなくても大丈夫

最初から完璧な指示を出す必要はありません。「なんとなくこう動いてほしい」というイメージを伝えるだけでも、Claude Codeから「こういうことですか?」と確認が返ってくることがあります。そこでやり取りしながら詰めていけば十分です。

指示→実装→確認のサイクル

秘書アプリ作りは、一度の指示で完成させるものではありません。次の4ステップを何度も繰り返しながら、少しずつ理想の形に近づけていきます。

1️⃣
指示を出す
2️⃣
実装する
3️⃣
確認する
🔄
1に戻る
1
Claude Codeに指示を出す

ほしい機能や直したい点を、日本語でそのまま伝えます。

2
Claude Codeが実装する

指示の内容をもとに、必要なファイルの作成・修正を行ってくれます。

3
ローカルサーバーで実際に動かして確認する

頭の中で想像するだけでなく、必ず自分の目で動きを確認します(起動方法は第3章)。

4
気になる点をそのまま伝え、1に戻る

「思っていたのと違う」「ここはこうしたい」を伝えて、また指示→実装→確認を繰り返します。

一度で完璧を目指さなくていい。

小さく試して、小さく直す。このサイクルを繰り返すことが、秘書アプリを育てていく一番の近道です。

2

アプリ開発の前提となるNode.jsの確認と導入手順

Node.jsとは何か

秘書アプリのようなアプリ開発では、多くの場合Node.js(ノードジェイエス)という土台ソフトがパソコンに入っている必要があります。Node.jsは、本来ブラウザの中でしか動かないJavaScriptを、パソコン単体でも動かせるようにする仕組みです。ローカルサーバーの起動や、必要な部品(パッケージ)のダウンロードにも使われます。誰でも無料でダウンロードして使うことができます。

🟢
Node.jsアプリを動かす土台

JavaScriptをパソコン単体で動かせるようにするソフトです。ローカルサーバーの起動など、開発中のあらゆる場面で使われます。

開発の土台ソフト 無料
📦
npm部品を管理する道具

Node.jsを導入すると同時に使えるようになる道具です。アプリに必要な部品(パッケージ)のダウンロードや、起動コマンドの実行に使います。

Node.jsに同梱
💡
仕組みを覚える必要はありません

Node.jsやnpmの内部の仕組みを理解する必要はありません。「これが入っていないとアプリが動かせない、土台のソフト」という認識だけで十分です。

インストール済みか確認する

すでにNode.jsが入っているパソコンも多いので、まずは導入せずに確認から始めます。ターミナルとは、Claude Codeを使うときにVS Codeの画面下に出てくる、文字だけの黒い操作欄のことです。この中に、次の2つのコマンドを打ってみましょう。

Visual Studio Code — secretary-app
🖥️ ターミナル
$ node -v v20.11.0 $ npm -v 10.2.4

画面下の「ターミナル」というタブをクリックすると、この黒い入力欄が開きます。これ以降「ターミナルで打つ」と出てきたら、ここに文字を入力してEnterを押すという意味です。

バージョン番号が表示されればOK

上記のように v20.11.0 のような番号が表示されれば、Node.jsとnpmはすでに使える状態です。次の第3章に進んで構いません。

⚠️
「command not found」「認識されていません」と出た場合

Node.jsがまだ入っていない状態です。次の「インストールの手順」に沿って導入しましょう。

インストールの手順

1
Node.js公式サイトにアクセスする

ブラウザで nodejs.org を開きます。

2
「LTS」と書かれたボタンをクリックする

サイト上に2種類のボタンが表示された場合は、安定版である「LTS」と書かれている方を選んでクリックします。これでインストーラー(導入用のファイル)がパソコンにダウンロードされます。

サイトは基本的に使っているパソコンの種類(Windows / macOS)を自動で判別してくれますが、OSやCPUの種類(アーキテクチャ)の選択を求められることもあります。Macの場合は「Apple Silicon(M1/M2/M3など)」と「Intel」のどちらかを選びます。どちらか分からない場合は、画面左上の🔉(Appleメニュー)から「このMacについて」を開くと確認できます。

3
ダウンロードされたインストーラーを実行する

ダウンロードフォルダなどに保存されたファイルをダブルクリックして開き、あとは「次へ」を押し続けるだけで導入が完了します。設定を変更する必要はありません。

4
ターミナルを開き直して、再度確認する

インストール後は一度ターミナルを閉じて開き直し、node -v でバージョンが表示されるか確認します。

📌
迷ったらClaude Codeに聞いてOK

手順の途中でわからないことがあれば、「Node.jsのインストールで詰まっている」とClaude Codeにそのまま伝えれば、状況に応じて案内してもらえます。

3

ローカルサーバーの起動方法とエラー発生時の対処法

ローカルサーバーを起動する

Node.jsの準備ができたら、いよいよ秘書アプリを手元で動かしてみます。使うのは、第2章で開いたのと同じVS Codeのターミナルです。秘書アプリのプロジェクトフォルダをVS Codeで開いた状態で、ターミナルに起動コマンドを打ちます。

Visual Studio Code — secretary-app
🖥️ ターミナル
# プロジェクトフォルダの中で実行 $ npm run dev VITE ready in 320 ms ➤ Local: http://localhost:5173/
📌
コマンド名はプロジェクトによって変わります

npm run dev のほか、npm start など別の名前の場合もあります。不明なときは「このアプリの起動コマンドを教えて」とClaude Codeに聞けば、正しいコマンドを案内してもらえます。

この http://localhost:5173/ という表示には、それぞれ意味があります。

http://localhost:5173/
↑ 自分のパソコンを指すアドレス
↑ サービスの入り口番号
🔒
localhost自分のパソコンを指すアドレス

インターネット上ではなく、自分のパソコンの中だけで動いているサーバーにアクセスするときに使う特別なアドレスです。

自分のPC専用
🔌
ポート番号(例:5173)どのサービスにつなぐかの番号

同じパソコン上で複数のサービスが同時に動いている場合に、どのサービスにつなぐかを識別するための番号です。

サービスの入り口番号
⚠️
起動中はターミナルを閉じないでください

このコマンドを実行している間は、ターミナルを閉じないようにしてください。閉じるとサーバーも一緒に停止し、ブラウザからアクセスできなくなってしまいます。

📌
不安な場合はClaude Codeに任せてもOK

自分でコマンドを打つのが不安なときは、「ローカルサーバーを起動して」とClaude Codeに指示するだけでも、代わりに起動してもらえます。

ブラウザで動作を確認する

💻
ターミナルのURL
http://localhost:5173/
📋
コピー&貼り付け
ブラウザのアドレス欄へ
🖥️
秘書アプリが表示される
1
表示されたURLをブラウザで開く

ターミナルに表示された http://localhost:5173/ のようなURLをコピーし、ブラウザのアドレス欄に貼り付けます。

2
実際に操作して確認する

ボタンを押す、文字を入力するなど、実際に触って想定どおりに動くかを確かめます。

3
コードを直すと自動で反映される

ローカルサーバーを起動したままClaude Codeに修正を頼むと、多くの場合ブラウザの表示が自動で更新されます。再起動が必要な場合はClaude Codeが案内してくれます。

エラーが出たときの対処法

ローカルサーバーの起動時や動作中に、赤い文字のエラーメッセージが表示されることがあります。焦らず、代表的なパターンを知っておきましょう。

$ npm run dev
Error: Cannot find module 'express'
    at Function.Module._resolveFilename (node:internal/modules/cjs/loader:1075:15)
よくあるエラー主な原因対処法
Port ... is already in use ポート番号がすでに別のプロセスで使われている 使っていない他のターミナル・ローカルサーバーを閉じてから再実行する
Cannot find module アプリに必要な部品(パッケージ)が不足している npm install を実行してから、もう一度起動コマンドを打つ
'npm' is not recognized Node.jsが未導入、または導入直後でターミナルが未反映 第2章の手順を確認し、ターミナルを開き直す
⚠️
エラーメッセージは自己判断せず、そのままClaude Codeに貼る

エラー文を要約したり書き換えたりせず、表示された内容をそのままコピーしてClaude Codeに貼り付けましょう。エラーメッセージには原因を特定するための重要な情報が詰まっています。

スクリーンショットを撮って貼り付けるのも効果的

エラーメッセージが出た場合は、そのメッセージを丸ごとコピーしてClaude Codeに貼り付けてください。また、エラー画面のスクリーンショットを撮って、画像ごと貼り付けるのも非常に効果的です。Claude Codeは画像も理解できるので、文字でうまく説明できない状況でもそのまま伝わります。

4

実践:秘書アプリを作ってみよう

指示文をClaude Codeに貼り付ける

ここまでで、指示の出し方・Node.jsの準備・ローカルサーバーの起動方法を一通り確認しました。この章では、実際に「自分専用の秘書アプリ」をゼロから作るための指示文を用意しました。下のボックスをそのままコピーして、Claude Codeに貼り付けてみましょう。

📋 Claude Codeにそのまま貼り付ける指示文
ごく簡単な「自分専用の秘書アプリ」を作成してください。
必要な機能は以下の通りです。

1. メモ機能
- タイトルと本文を入力できる
- メモを追加できる
- 追加したメモを一覧で確認できる
- 作成日時を表示する

2. タスク管理機能
- タスクを入力できる
- タスクを追加できる
- 追加したタスクを一覧で確認できる
- タスクを完了済みにできる
- タスクを削除できる
- 作成日時と完了状態を表示する

3. ダッシュボード機能
画面上部に、以下の情報を表示してください。
- メモの件数
- タスクの件数
- 未完了タスクの件数

画面には、以下を配置してください。
- ダッシュボード
- メモ追加欄
- メモ一覧
- タスク追加欄
- タスク一覧

アプリは画面から操作可能にしてください。
入力したメモやタスクはファイルに保存し、アプリを閉じても消えないようにしてください。
Node.jsで作成してください。
📌
貼り付けたあとは、待つだけでOK

貼り付けて送信すると、Claude Codeが必要なファイルを自動で作成・編集していきます。作業が終わるまでしばらく待ちましょう。

1
指示文をコピーしてClaude Codeに貼り付ける

上のボックスの「コピー」ボタンを押し、Claude Codeの入力欄に貼り付けて送信します。

2
実装が終わるまで待つ

Claude Codeがファイルの作成・編集を自動で進めます。完了の合図が出るまで待ちましょう。

3
ローカルサーバーを起動して実際に確認する

第3章の手順(npm run dev)でローカルサーバーを起動し、表示されたURLをブラウザで開いて実際に操作してみます。特に次の4点を確認しましょう。

  • メモの追加・一覧の確認ができるか
  • タスクの追加・完了・削除ができるか
  • ダッシュボードで件数が表示されるか
  • アプリを一度閉じて再度開いても、データが消えていないか
4
気になる点があれば、追加で指示を出す

「メモの文字をもう少し大きくして」など、第1章の指示→実装→確認のサイクルを繰り返しながら、自分好みに育てていきましょう。

秘書アプリを動かす準備が整いました。
指示の出し方、Node.jsの準備、ローカルサーバーの起動とエラー対処、そして実際の指示文。この4つを押さえれば、あとは指示→実装→確認のサイクルを繰り返しながら、秘書アプリを育てていくだけです。

この章の確認チェックリスト

Claude Codeへの指示は「何を」「いつ」「どうなるか」を具体的に伝えるとよいと理解した
指示→実装→確認のサイクルを繰り返すという進め方を理解した
node -v / npm -v でNode.jsの導入状況を確認できる
ローカルサーバーの起動方法と、エラー時にまずすべきことを説明できる
用意された指示文をClaude Codeに貼り付け、秘書アプリの作成を実行できる