SECRETARY APP PROJECT 2026

秘書アプリ開発
デザイン・レイアウトの改善

専門用語を使わずに見た目の改善指示を出す方法、全体のレイアウトや文字・余白のチェックポイント、Claude Codeとの対話による洗練されたデザインへの改善

対象:秘書アプリを一通り動かせるようになった方 / 秘書アプリ開発カテゴリ 第3回

はじめに

前回までで、秘書アプリを実際に動かせるようになりました。メモやタスクの機能は問題なく動いていても、「なんとなく見づらい」「もう少し使いやすくしたい」と感じることがあるはずです。今回はその「見た目」の部分を、専門用語を一切使わずにClaude Codeへ伝えて改善していく回です。

デザインの知識がなくても大丈夫です。あなたに必要なのは「かっこいい」「見やすい」といった感覚を、そのまま言葉にする力だけです。仕上げの精度を上げるためのチェックポイントと、Claude Codeとの対話の進め方も合わせて押さえていきましょう。

1専門用語を使わない改善指示
「なんとなくこうしたい」という感覚を、そのままの言葉でClaude Codeに伝える方法を知ります。
2見た目のチェックポイント
レイアウト・文字・余白など、どこを見れば改善点に気づけるのかという視点を身につけます。
3対話による洗練
Claude Codeと相談を繰り返しながら、少しずつ完成度を高めていく進め方を学びます。
1

専門用語を使わずに見た目の改善指示を出す方法

感覚をそのまま言葉にする

「もう少しおしゃれにして」「なんか野暮ったい」——こうした感覚的な言葉だけでも、Claude Codeは十分に理解して修正してくれます。CSSやデザイン用語を覚える必要はありません。大切なのは「何を見て」「どう感じたか」を、飾らずそのまま伝えることです。

💬
「用語」ではなく「感想」を伝えればいい

「ボタンのpaddingを広げて」ではなく「ボタンがギュッと詰まって押しにくそう」で十分です。Claude Codeが感想を実際の修正内容に変換してくれます。

色の伝え方

色の指示は、雰囲気だけでも十分伝わります。より正確に合わせたいときは、色名やカラーコードを使うとさらに精度が上がります。

伝え方精度
雰囲気で伝える「落ち着いた紫系に」「もっと爽やかな印象に」おおよそ合う
色名で伝える「ラベンダー」「チャコールグレー」「ミントグリーン」かなり近い
カラーコードで伝える「#7c3aed(濃い紫)にして」ピタリと合う

秘書アプリで使いやすい配色の例

集中しやすい・目が疲れにくい
#7c3aed
パープル
#f8fafc
オフホワイト
#10b981
グリーン
タスクの状態がわかりやすい
#f59e0b
未完了
#10b981
完了
#ef4444
期限切れ
配色の変更を依頼する
全体の色がちょっと地味に感じる。もう少し落ち着いた紫っぽい色を差し色に使いたい。
完了したタスクは緑っぽい色で、未完了は今のままでいい。
ボタンやアクセント部分の色を紫系(#7c3aed)に変更しました。完了済みタスクの表示にも緑色(#10b981)を追加しています。

余白・配置の伝え方

「窮屈」「ごちゃごちゃしている」「余白が空きすぎ」——こうした感覚も、そのまま指示として通じます。

感じたこと(言葉)

「メモとタスクの間が詰まっていて見づらい」「ボタンとボタンがくっついて押し間違えそう」「ダッシュボードの数字が小さくて目立たない」

指示に変える

「メモとタスクのセクションの間をもっと空けて」
「ボタン同士の間にすき間を作って」
「ダッシュボードの数字をもっと大きく、目立つようにして」

レイアウトの変更を依頼する
タスク一覧がぎっしり詰まっていて見づらい。1件ずつの間にもう少し余白を作って。
あと、追加ボタンが小さくて押しにくいので、もう少し大きくしてほしい。
タスク一覧の各行の余白を広げ、視認性を高めました。追加ボタンのサイズも一回り大きくし、タップしやすくしています。

文字・フォントの伝え方

文字の見え方を変更する
メモのタイトルがどれも同じ大きさで、パッと見て区別しにくい。
タイトルはもっと大きく太く、本文は今より少し小さくして、メリハリをつけて。
メモのタイトルの文字サイズと太さを強調し、本文はやや控えめなサイズに調整しました。一覧を見たときにタイトルが目に入りやすくなっています。
一度にたくさん変えず、1つずつ試す

色・余白・文字を同時に直すと、どの変更が良かったのか分からなくなります。「まず色だけ」「次に余白だけ」と、1回の指示を絞ると納得のいく仕上がりになりやすいです。

2

全体のレイアウトや文字、余白などのチェックポイント

5つの確認の視点

「どこを見れば改善点に気づけるのか」が分かると、指示も出しやすくなります。次の5つの視点で、自分の秘書アプリをひと通り眺めてみましょう。

📋
レイアウト

要素の並び方に迷いはないか。どこに何があるかすぐ分かるか。

📄
文字

読みにくい小ささになっていないか。重要な文字が目立っているか。

↔️
余白

要素同士が詰まりすぎ・空きすぎになっていないか。

🎨
配色

色が多すぎて散らかって見えないか。状態が色で伝わるか。

チェックリスト

実際に触りながら、以下の項目を1つずつ確認してみましょう。気になった項目はそのままClaude Codeへの指示にできます。

チェック項目確認する視点
ボタンの押しやすさ小さすぎたり、隣のボタンと近すぎたりしないか
文字の読みやすさ文字が小さすぎない・薄すぎないか
セクション同士の余白メモ・タスク・ダッシュボードの境目が分かるか
色の使いすぎ意味もなく色数が多くなっていないか
大事な情報の目立ち方未完了タスクの件数など、重要な数字がすぐ見えるか
入力欄の分かりやすさ何を入力する欄か、見ただけで伝わるか
💡
全部を一度に直そうとしなくていい

チェックして気になった点をメモしておき、1〜2個ずつClaude Codeに伝えていきましょう。次の章の「対話のサイクル」で、その進め方を詳しく見ていきます。

スマホ表示の確認

秘書アプリは、パソコンだけでなくスマホから開くことも多いはずです。パソコンの画面できれいに見えていても、スマホでは文字が小さすぎたり、ボタンが押しにくかったりすることがあります。

1
ブラウザの画面を狭くして確認する

ブラウザの端をドラッグして画面幅を狭くすると、スマホで見たときの見え方に近い状態を確認できます。

2
気になる点をそのまま伝える

「スマホの幅にすると文字がはみ出す」「ボタンが横に並びすぎて押しにくい」など、見たままをClaude Codeに伝えます。

スマホ表示の改善を依頼する
画面を狭くすると、タスクの追加ボタンが横に3つ並んでいて押しにくい。
スマホの画面幅では、ボタンを縦に並べるようにしてほしい。
画面幅が狭い場合には、ボタン類が縦に並ぶよう表示を切り替えるようにしました。スマホでもタップしやすくなっています。
3

Claude Codeとの対話による洗練されたデザインへの改善

反復改善のサイクル

デザインの改善は「一発で完璧に仕上げる」ものではありません。触って、気づいて、伝えて、また触る——この繰り返しの中で、少しずつ洗練されていきます。

📱
1. アプリを実際に触ってみる
ローカルサーバーで動かした秘書アプリを、実際にメモやタスクを入力しながら操作します。
👀
2. 気になる点をメモする
「ここが押しにくい」「ここが見づらい」と感じた点を、1〜2個に絞ってメモします。
欲張って全部メモすると、どこから直せばいいか分からなくなりがちです。
💬
3. Claude Codeに感想として伝える
メモした内容を、専門用語に変換せずそのままの言葉で伝えます。
4. 確認して、また1に戻る
修正結果を確認し、納得できたら次の気になる点へ。このサイクルを繰り返すことで完成度が上がっていきます。

相談しながら仕上げる

Claude Codeは修正を実行するだけでなく、相談相手としても頼れます。どう直せばいいか迷ったときは、率直に意見を求めてみましょう。

改善の提案を求める
今のダッシュボードの見た目、もっと使いやすくするならどこを直せばいいと思う?
毎日開いて、パッと状況を把握したいアプリにしたい。
現在の画面を確認しました。①未完了タスクの件数をもっと大きく強調する、②今日期限のタスクだけ色を変えて目立たせる、③メモとタスクの領域の境目をもう少しはっきりさせる、の3点が効果的です。どれから直しますか?
2択で相談する
タスク一覧の並び順、「追加した順」と「期限が近い順」どっちが使いやすいと思う?
日々のタスク管理用途であれば、期限が近い順の方が「今何をすべきか」が一目で分かりやすくなります。追加順は記録を振り返る用途に向いています。

完成の目安

「完成」の基準を先に決めておくと、いつまでも直し続けてしまうことを防げます。以下の項目がクリアできていれば、日常的に使い始めて問題ない状態です。

仕上がりチェックリスト

ボタンや入力欄が押しにくい・見づらいと感じないか
スマホの画面幅でも崩れていないか
重要な情報(未完了件数など)がすぐ目に入るか
色や余白が使いすぎ・詰め込みすぎになっていないか
家族や知人に見せて「使い方が分かる」と言われたか
📌
「第三者の目」が一番正直

自分では毎日見て慣れてしまいます。家族や知人に画面を見せて「どこで何をするアプリか分かる?」と聞いてみると、気づいていなかった改善点が見つかることがあります。

完璧より「使い始めること」の方が大切

70〜80点の状態でも、実際に使い始めればまた気になる点が出てきます。そこからさらに直せばいい。まずは日常で使ってみることを目標にしましょう。

見た目の改善も、すべて「会話」で完結します。
専門用語は不要です。「なんとなくこう感じる」を言葉にして伝え、Claude Codeと相談しながら少しずつ洗練させていきましょう。

この章の確認チェックリスト

専門用語を使わず、感覚をそのまま指示に変えられると理解した
レイアウト・文字・余白・配色の4つの視点でアプリを見直した
スマホの画面幅でも確認した
指示→確認→また指示、のサイクルを実際に試した
仕上がりチェックリストを確認した